ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
「楠君がかい?」

「ええ。それとなく探ってみようかと思います。どうでしょうか?」

「そうか。そうしてくれると私は助かるが、みんなはどうかな?」

「俺はいいですけど?」

「わたしもいいと思います」


3人とも異論はないようだ。


「じゃあ、やってみますね。ついでに、どんな方針なのかも探ってみます」


私は神妙な顔でそう言い、でも心の中では笑ってガッツポーズをとっていた。だって、これで堂々と新藤さんに近付けるから。


もちろん、仕事面で新藤さんがどんな考えを持っているかは気になるけど、それとは別に、私は個人的に気になってしょうがない。


新藤さんってどんな人なんだろう。結婚はしてるのかなあ……

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