ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
「いや、そういうわけには……」
「いいえ、私が行きます。新藤さんは部長として打ち上げに参加してください。ご挨拶をしなければいけませんし、お客様のお相手などもしないといけないですから。その点、私はいなくても問題ないので」
「しかしね……」
「私が行きます。行かせてください。まみちゃんが心配なんです」
私は新藤さんを真っ直ぐ見つめ、一歩も引かない構えだった。
「分かった。では頼む。僕もなるべく早く引き上げるよ」
「はい!」
私は新藤さんから家の鍵をお預かりし、大急ぎで帰り支度をすると勢いよく会社を飛び出した。
まみちゃんの具合はどのくらい悪いのだろう。おそらく少々の熱などでは、麻生さんが新藤さんへ連絡する事はないと思う。だとすると、まみちゃんの具合は相当に良くないのだろうか。それと……
なぜ麻生さんは新藤さんか私にと言ったのだろう。美沙さんではなく……
「いいえ、私が行きます。新藤さんは部長として打ち上げに参加してください。ご挨拶をしなければいけませんし、お客様のお相手などもしないといけないですから。その点、私はいなくても問題ないので」
「しかしね……」
「私が行きます。行かせてください。まみちゃんが心配なんです」
私は新藤さんを真っ直ぐ見つめ、一歩も引かない構えだった。
「分かった。では頼む。僕もなるべく早く引き上げるよ」
「はい!」
私は新藤さんから家の鍵をお預かりし、大急ぎで帰り支度をすると勢いよく会社を飛び出した。
まみちゃんの具合はどのくらい悪いのだろう。おそらく少々の熱などでは、麻生さんが新藤さんへ連絡する事はないと思う。だとすると、まみちゃんの具合は相当に良くないのだろうか。それと……
なぜ麻生さんは新藤さんか私にと言ったのだろう。美沙さんではなく……