ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
「まずかったかい?」

「い、いいえ。でも、恥ずかしいです……」

「なるべく見ないようにしたけどね」

「そ、そうですか? で、その後は……?」

「僕が何をしたかって事?」

「はい……」


はあー、ドキドキする。ここなのだ。肝心なのは。ところが、


「下に降りてタクシーを呼び、子守をしてくれた親戚の女性を帰した。そして風呂に入って、その後はまみが寝てるのを確認して僕も寝た。それだけさ」


という事だった。つまり、私と新藤さんには何もなかった、という事らしい。

なんだあ。あ、ひとつ疑問が残ってるわ。それは……


「新藤さんはどちらで寝られたんですか?」


という事だ。


「ん……うちにベッドは一つしかないんでね……」

「えっ? じゃあ、私達は一緒に……」


寝たの?
同じベッドで?

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