ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
お昼になり、今度はその恭子と昼食を食べに来ている。会社近くにある、チェーンのイタリアンのお店に。
「莉那、昨日の飲み会はどうだったの?」
二人ともランチのパスタをオーダーすると、恭子がそう言って口火を切った。
「うん、それがね……」
「やっぱり何かあったのね?」
「あ、わかる?」
「陽平君から聞いたわ。あんた、二次会から新藤さんにベッタリくっ付いてたんだって?」
「ベッタリって、そうなのかなあ」
「少なくても、はたからはそう見えたって事ね。そして二次会の後、二人でどこかへ消えたそうじゃない?」
「あちゃー。川田君に見られてたんだあ」
「ねえ、何があったのか、白状しなさいよ?」
「うん、わかった……」
白状も何も、私はここに来た時から恭子に話すつもりだった。もちろん新藤さんについてを、洗いざらい。
「私ね、昨夜は飲み過ぎちゃったのよ」
「らしいわね? あんた、お酒は飲み慣れてるはずなのに、珍しいわね?」
「そうなのよ。ワインを飲んだんだけど、ワインってあまり飲み慣れてなくて、甘く見たのね。飲みやすいから、ジュースみたいにグイグイ飲んじゃって……」
「あらあら」
「一次会ではちっとも新藤さんと話せなくて、仕方ないからひたすら飲んでたのね。で、彼は一次会で帰ろうとしたけど、私は無理に彼を誘って二次会へ行ったのね。そこでは色々話したみたいなんだけど、その辺りから記憶が殆どないのよ」
「なんだあ。それじゃダメじゃん」
「確かにダメなのよ。ところがね……」
と言ったところで、ウェイトレスさんが料理を運んで来たので話は中断した。この後が問題なのだけど、恭子はどんな反応をするのかなあ。
「莉那、昨日の飲み会はどうだったの?」
二人ともランチのパスタをオーダーすると、恭子がそう言って口火を切った。
「うん、それがね……」
「やっぱり何かあったのね?」
「あ、わかる?」
「陽平君から聞いたわ。あんた、二次会から新藤さんにベッタリくっ付いてたんだって?」
「ベッタリって、そうなのかなあ」
「少なくても、はたからはそう見えたって事ね。そして二次会の後、二人でどこかへ消えたそうじゃない?」
「あちゃー。川田君に見られてたんだあ」
「ねえ、何があったのか、白状しなさいよ?」
「うん、わかった……」
白状も何も、私はここに来た時から恭子に話すつもりだった。もちろん新藤さんについてを、洗いざらい。
「私ね、昨夜は飲み過ぎちゃったのよ」
「らしいわね? あんた、お酒は飲み慣れてるはずなのに、珍しいわね?」
「そうなのよ。ワインを飲んだんだけど、ワインってあまり飲み慣れてなくて、甘く見たのね。飲みやすいから、ジュースみたいにグイグイ飲んじゃって……」
「あらあら」
「一次会ではちっとも新藤さんと話せなくて、仕方ないからひたすら飲んでたのね。で、彼は一次会で帰ろうとしたけど、私は無理に彼を誘って二次会へ行ったのね。そこでは色々話したみたいなんだけど、その辺りから記憶が殆どないのよ」
「なんだあ。それじゃダメじゃん」
「確かにダメなのよ。ところがね……」
と言ったところで、ウェイトレスさんが料理を運んで来たので話は中断した。この後が問題なのだけど、恭子はどんな反応をするのかなあ。