ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
パスタをフォークの先でクルクルっと巻いてパクッとすれば、可もなく不可もなく、と言った感じの定番な味が口の中に広がった。やっぱり昨夜行ったレストランの方が味は良かったなあ……って、イタリアンが二日続いちゃったじゃない。失敗したなあ……
などと考えていたら、
「ねえ、“ところがね”の続きは何なのよ?」
と、恭子から話の続きを催促されてしまった。
「うん。私ね、お泊りしちゃったのよ。新藤さんのお宅に」
それまでの経緯はどうせ記憶にないから、核心部分をズバリ言ってみた。すると恭子は、当然の反応だと思うけど、フォークを持つ手を止め、目を丸くして私を見た。
「ちょっと、それ本当なの?」
「うん、もちろんよ」
「ずいぶん大胆な事したのね? どういう経緯でそうなったのよ?」
「経緯も何も、私は何も憶えてないの。酔いつぶれて、新藤さんに運ばれただけなんだって。食べながら話そうよ? まだ先が長いから」
そう。むしろ本題はこれからなのよね……
などと考えていたら、
「ねえ、“ところがね”の続きは何なのよ?」
と、恭子から話の続きを催促されてしまった。
「うん。私ね、お泊りしちゃったのよ。新藤さんのお宅に」
それまでの経緯はどうせ記憶にないから、核心部分をズバリ言ってみた。すると恭子は、当然の反応だと思うけど、フォークを持つ手を止め、目を丸くして私を見た。
「ちょっと、それ本当なの?」
「うん、もちろんよ」
「ずいぶん大胆な事したのね? どういう経緯でそうなったのよ?」
「経緯も何も、私は何も憶えてないの。酔いつぶれて、新藤さんに運ばれただけなんだって。食べながら話そうよ? まだ先が長いから」
そう。むしろ本題はこれからなのよね……