ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
「今はって事は、バツイチなの?」
「そうなんだけど、ただのバツイチじゃないのよね……」
私は母に、新藤さんについてを有りのままに話した。まみちゃんの事や、噂ではあるけど、奥様は自殺したらしいという事を含めて。
私の話を聞き終えた母は、目を潤ませて
「お気の毒ね……」
と言い、ティッシュで鼻をかんだ。母はとても涙もろい人だから。
「新藤さんはもちろん素敵だけど、愛娘のまみちゃんがとても可愛くていじらしくて、私……あの子のママになってあげたいの」
私は、言ってから自分の言葉に少し驚いていた。まみちゃんのママになりたい、と言った事に。
もちろん嘘でも何でもなく、後悔したりもしないけれど、そこまではっきり考えていた事に、私自身気付いていなかったから。
まみちゃんの事を想うと、胸がキューっと締め付けられる。今朝見た新藤さん宅の朝食の風景の中に、自分が家族として溶け込んでいたら、どんなに素敵だろうか。
もちろん新藤さんの奥さんとして。そして、まみちゃんのママとして……
「そうなんだけど、ただのバツイチじゃないのよね……」
私は母に、新藤さんについてを有りのままに話した。まみちゃんの事や、噂ではあるけど、奥様は自殺したらしいという事を含めて。
私の話を聞き終えた母は、目を潤ませて
「お気の毒ね……」
と言い、ティッシュで鼻をかんだ。母はとても涙もろい人だから。
「新藤さんはもちろん素敵だけど、愛娘のまみちゃんがとても可愛くていじらしくて、私……あの子のママになってあげたいの」
私は、言ってから自分の言葉に少し驚いていた。まみちゃんのママになりたい、と言った事に。
もちろん嘘でも何でもなく、後悔したりもしないけれど、そこまではっきり考えていた事に、私自身気付いていなかったから。
まみちゃんの事を想うと、胸がキューっと締め付けられる。今朝見た新藤さん宅の朝食の風景の中に、自分が家族として溶け込んでいたら、どんなに素敵だろうか。
もちろん新藤さんの奥さんとして。そして、まみちゃんのママとして……