ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
それは、新藤さんが言った、“あの子にしては珍しく”という言葉。
よくは分からないのだけど、まみちゃんぐらいの子どもって、泣いたり笑ったり怒ったり、そういう喜怒哀楽が激しいのが普通ではないのかしら。
そう言えば、昨日も新藤さんは言っていたと思う。まみちゃんは、いい子過ぎると。
いい子である事が悪いとは思えないし、まみちゃんの性格は生まれつきのものとも思えるのだけど、それだけではないような……
何か分からないけど、胸騒ぎみたいなものを私は感じてしまった。
いつもとは反対方向の電車に乗り、新藤さんと他愛のない会話をした。そんなひと時も、私にとってはとても楽しい至福の時。
そうしている内に、まみちゃんが預けられている麻生さんのお宅に着いてしまった。それこそ、あっという間だった。
「りなちゃん!」
私達が玄関に入ると、すぐにまみちゃんが私に向かって駆けて来た。
「まみちゃん、こんばんは」
腰を屈めてまみちゃんにご挨拶すると、
「こんばんは」
と、まみちゃんもお返事してくれて、ニコニコと笑ってくれた。もう、なんて可愛いのかしら……
思わず私は、まみちゃんをこの手で抱き上げていた。
よくは分からないのだけど、まみちゃんぐらいの子どもって、泣いたり笑ったり怒ったり、そういう喜怒哀楽が激しいのが普通ではないのかしら。
そう言えば、昨日も新藤さんは言っていたと思う。まみちゃんは、いい子過ぎると。
いい子である事が悪いとは思えないし、まみちゃんの性格は生まれつきのものとも思えるのだけど、それだけではないような……
何か分からないけど、胸騒ぎみたいなものを私は感じてしまった。
いつもとは反対方向の電車に乗り、新藤さんと他愛のない会話をした。そんなひと時も、私にとってはとても楽しい至福の時。
そうしている内に、まみちゃんが預けられている麻生さんのお宅に着いてしまった。それこそ、あっという間だった。
「りなちゃん!」
私達が玄関に入ると、すぐにまみちゃんが私に向かって駆けて来た。
「まみちゃん、こんばんは」
腰を屈めてまみちゃんにご挨拶すると、
「こんばんは」
と、まみちゃんもお返事してくれて、ニコニコと笑ってくれた。もう、なんて可愛いのかしら……
思わず私は、まみちゃんをこの手で抱き上げていた。