ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
間もなくして新藤さんは戻って来た。綺麗な若い女性と一緒に……
たぶん私より少し年上のその女性は、慌てて立ち上がった私を無表情で見ていた。冷たい感じの眼差しで。
「こちらは会社の部下の楠莉那さんです」
新藤さんがその女性に私を紹介してくれて、私は「はじめまして」と言ってお辞儀をしたのだけど……
「一昨日もお会いしましたわ」
と、その人に言われてしまった。
一昨日?
一昨日と言えば、私が酔い潰れてこの家にお泊りした日だけど……
あ、そうか。まみちゃんのベビーシッターをしてくれた親戚の人って、この人だったんだ。うわあ、恥ずかしい……
「こちらは親戚の山田美沙さん。時々まみの面倒をお願いしてるんだ」
「そ、そうですか……」
私のだらしない姿を見られたと思うと、私は山田美沙さんの顔をまともに見られなくなってしまった。新藤さんの親戚の方なら、この人に良く思われた方が良いわけで、何とか汚名返上しなくっちゃ。
そんな事を考えていたのだけど、
「今日はどんなご用ですか?」
取りつく島もないような、冷たい言い方をされてしまった。
たぶん私より少し年上のその女性は、慌てて立ち上がった私を無表情で見ていた。冷たい感じの眼差しで。
「こちらは会社の部下の楠莉那さんです」
新藤さんがその女性に私を紹介してくれて、私は「はじめまして」と言ってお辞儀をしたのだけど……
「一昨日もお会いしましたわ」
と、その人に言われてしまった。
一昨日?
一昨日と言えば、私が酔い潰れてこの家にお泊りした日だけど……
あ、そうか。まみちゃんのベビーシッターをしてくれた親戚の人って、この人だったんだ。うわあ、恥ずかしい……
「こちらは親戚の山田美沙さん。時々まみの面倒をお願いしてるんだ」
「そ、そうですか……」
私のだらしない姿を見られたと思うと、私は山田美沙さんの顔をまともに見られなくなってしまった。新藤さんの親戚の方なら、この人に良く思われた方が良いわけで、何とか汚名返上しなくっちゃ。
そんな事を考えていたのだけど、
「今日はどんなご用ですか?」
取りつく島もないような、冷たい言い方をされてしまった。