ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
一人湯舟に浸かりながら、私はまみちゃんの事を考えた。本当なら、まみちゃんとお風呂に入るはずだったのになあ、と。
私が新藤さんのお宅を後にする時、「おぷろは?」と言って悲しい顔をしたまみちゃんを思い出すと、申し訳なくて胸がキューッと締め付けられた。そして、山田美沙さんの怒鳴り声!
あんな激しく怒鳴る必要があったのだろうか。確かまみちゃんは、一言「やだ」と言っただけだと思う。それなのに、あんなきつい言い方をして……
あの時はビックリしただけだけど、思い出すとだんだん腹が立って来た。まみちゃんのようないい子を叱り飛ばすなんて、何て人なんだろう……!
今度ああいう事があったら、断固抗議してやるわ。そしてまみちゃんを庇ってあげなくちゃ。
なんて、“今度”なんてあるのかしら。もう私があの家にお邪魔する大義名分は、何もないのよね……
次の日の朝、平日ならとっくに家を出る時刻だけど、私はのんびりと惰眠を貪っていた。すると、テーブルに置いていた私のスマホが、けたたましい音と共に震えだした。
私が新藤さんのお宅を後にする時、「おぷろは?」と言って悲しい顔をしたまみちゃんを思い出すと、申し訳なくて胸がキューッと締め付けられた。そして、山田美沙さんの怒鳴り声!
あんな激しく怒鳴る必要があったのだろうか。確かまみちゃんは、一言「やだ」と言っただけだと思う。それなのに、あんなきつい言い方をして……
あの時はビックリしただけだけど、思い出すとだんだん腹が立って来た。まみちゃんのようないい子を叱り飛ばすなんて、何て人なんだろう……!
今度ああいう事があったら、断固抗議してやるわ。そしてまみちゃんを庇ってあげなくちゃ。
なんて、“今度”なんてあるのかしら。もう私があの家にお邪魔する大義名分は、何もないのよね……
次の日の朝、平日ならとっくに家を出る時刻だけど、私はのんびりと惰眠を貪っていた。すると、テーブルに置いていた私のスマホが、けたたましい音と共に震えだした。