年下男子注意報発令中!
「…、綾月先輩が?」
あたしの名前に反応する水城君。
…声、かけなきゃ。
「水城君、あの…、昨日のお金、返しに来たんだけど…」
「先輩っ!!」
あたしが話しかけると水城君は、さっきのめんどくさそうな顔とは一転して楽しそうに笑った。
「はい、これ。いくらかわかんなかったから、とりあえず二千円持ってきたんだけど…。」
「別にいいですよ。昨日も言いませんでしたか?」
「でも…」
「いいです。」
「でもでもでも、」
無限ループになりかけていたら、水城君が折れたようで、ため息を吐いて言い放った。