年下男子注意報発令中!
「すいません、手、出さないでほしいんですけど。」
にっこり。
顔は笑ってるのに、目が笑って無いよ…。
その気配に圧倒されたのか、ガラの悪い人は去っていった。
コーラまみれだから、とっても格好の悪いうしろ姿だったけど。
去っていく人たちに舌を出してコーラの缶を自販機の横のゴミ箱に捨てた後、水城君はこっちに向いて、あたしの頭を軽く小突いて苦笑いをして、「せんぱいのコーラ使っちゃいました」といった。
あ、ほんとだ。
妙に納得したあたしに、先ほど見せた怖い笑顔で「ですが」とつづけた。
「せーーんーーぱーーいーー」
「は、はい!」
「なんで勝手に行っちゃったんですか!」
「そ、その、こ、怖くて…」
「怖くて、じゃないですよ」