僕と君とのともだち記録
君を知ってる。
少女がこちらに気付き振り返る。
目が合った。
その瞬間、おぼろげだった記憶が
鮮明によみがえる。
いや、正確には、視線は
合っていなかった。
確実に目は合っているのに、
視線がぶつかることはなかった。
少女はどこも見てはいなかった。
瞳に光がまるでなかった。
キラを、空気のように
黙って見つめる。
そんな 目だった。