【短編集】stars★

あーあ。

もう付き合ってあげようかな。

そんなことを考えようとしても頭がおいつかなくて、

忘れて家に帰る。

「ただいまぁ」

ポイッと靴を脱いで靴下を脱ぐ。

靴下って嫌い。

ムズムズするんだもん…

「お帰り頌子、いっちゃん来てるわよ」

「何で?」

「真紀子が出張でね。だから何日かいっちゃんうちでご飯食べるから」

「ふぅーん…」

少し顔がにやける。

真紀子ってのはいっちゃんのお母さん。

いっちゃんちは母子家庭だからお母さんが仕事でいないことが多いんだよね。

「着替えてくるね」

「もうご飯できてるから―」

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