【短編集】stars★
「…いっちゃん?」
いっちゃんはしゃがみこんでうつむいてる。
「…だから見られたくなかったんだよ。だからこんなとこまで追いかけて、そしたらキラキラ星が聞こえてきて」
「いっちゃん…」
だんだんと嬉し涙に変わっていく気がする。
「好きなんだよ」
ほんとに?
いっちゃん。
「頌子?」
そっといっちゃんを抱きしめる。
「だいすき」
あたしのキラキラ星を見つけて来てくれたいっちゃん。
顔をあげるいっちゃん。
「俺もすき」
あたしの唇にいっちゃんの唇が触れる。
あたしの思いが届いた瞬間。
一生、ずっと、大好きだから。
END