【短編集】stars★
あたしは1人で下に降りる。
「あ、聡子ちゃん」
「こんばんは♪智美チャン!」
髪をフワフワに巻き、
メイクもバッチリで、
ピンクの短いワンピースを着たいとこの聡子ちゃんがソファに堂々と座っていた。
聡子ちゃんは大学生。
なのに何故こんなにオシャレしていとこの家に来たんだろう。
「雅人クン♪」
雅人の腕に絡みつく聡子ちゃん。
何かあったな…
雅人の顔を変える。
それは小悪魔のような甘えた感じの雅人。
あたしには絶対見せてくれない顔。
「さぁ、ご飯食べましょ」
お母さんがテーブルにおかずを並べていく。
「聡子ちゃん、うちでご飯食べてくの?」
「そうよ♪」