【短編集】stars★
…泊まってくつもりじゃないよね。
あたしはお母さんの隣に座って黙々とご飯を食べていく。
聡子ちゃんはもちろん雅人の隣。
いつもはあたしがその席なのに。
「智美、トマトも食べなきゃ」
そう言って雅人はあたしのお皿にトマトを乗せる。
「お節介」
あたしは雅人のお皿にピーマンを乗せる。
「ちょ!ひでぇ!!」
「バーカ」
にぃっと笑ってまたピーマンを乗せる。
でも気づいてしまった。
聡子ちゃんがあたしを睨んでる。
「…やっぱやめた」
「はぁ?…まぁいいけど」
冷や汗が出る。
すごい怖かったんですけど…
「ねぇ、聡子、雅人クンの部屋行きたい」