【短編集】stars★
~智美side~

全部ぶちまけちゃった。

でもなんだか、

空っぽだった心に暖かいものが流れこんでくる。

「雅人、大好き」

「うん」

「大好きじゃたりないかも」

「俺も」

抱きしめられたあたしの体。

雅人の体温が直に伝わってくる。

「今日は一緒に寝ようか?」

雅人が優しくあたしの頭を撫でる。

「うん」

あたしは笑った。

心から。

「…智美の部屋で寝よう」

「どうして?」

「…俺のベットは色んなものが染みついちゃってるから」

「へんなのー」

あたしと雅人が笑う。

その日は、手を繋いで眠った。

もう離れることはないあたしと雅人の心。

「明日はみんなで飯食べよう」

そう言った雅人のおでこにあたしはキスをした。

雅人の顔が少し赤くなって、

あたしの愛しい弟。

弟じゃなくてもあたしは雅人を愛していたと思う。

今、ここにいてくれてありがとう。



END


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