【短編集】stars★

あたしたちは部屋へ向かう。

「…あれ?」

前に進まない…

何?

もしかして金縛り!?

「だめだよ…」

その声を聞いたときにはもう走り出していた。

「涼ー!?」

女の子の叫び声が聞こえる。

あたしの腕を掴む大きな手。

「涼クン…速すぎ…」

足が追いつかない。

もう年かな…

「あ…ごめん」

何であたしは涼クンと走ってたんだろ。

あたしは男と寝るはずだったのに。

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