大好きだったあいつ
「…へー、誰のせい?」
彼をキッと睨みつけると、もういい。と彼の腕から逃れようとするが力が弱まらない。
「…あの、離して……」
「付き合ってみるか。」
驚きの言葉に固まる。
「はい!?」
少し黙った後、ようやく腕から解放された。
え?聞き間違え?
有り得ない言葉がきこえたんだけど
何か考えている顔の彼の言葉をオロオロしながら待つ。
「あの頃とは違うって言ってたな?
暇だし、それを見てやってもいいぞ。」
「何でそうなったの?」
あたしの問にふっと笑って言った。
「気まぐれだよ。」
この人のこの性格変わってないな。