大好きだったあいつ


「…へー、誰のせい?」


彼をキッと睨みつけると、もういい。と彼の腕から逃れようとするが力が弱まらない。


「…あの、離して……」


「付き合ってみるか。」



驚きの言葉に固まる。


「はい!?」


少し黙った後、ようやく腕から解放された。


え?聞き間違え?
有り得ない言葉がきこえたんだけど


何か考えている顔の彼の言葉をオロオロしながら待つ。


「あの頃とは違うって言ってたな?
暇だし、それを見てやってもいいぞ。」

「何でそうなったの?」


あたしの問にふっと笑って言った。


「気まぐれだよ。」

この人のこの性格変わってないな。





< 137 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop