大好きだったあいつ


「そもそも、あたし洋平さんのこと好きだなんて一言も言った覚えないんですけど?
話し突拍子過ぎるよ。」


拗ねるようにふくれるあたしに洋平さんは、ふーん…と無理矢理顎をつまんで自分の方へ向かせた。



「やめっ……!」


言いかけた瞬間香水の香りと唇に暖かい物が触れた。


!!


顎を持つ手が口の中を無理矢理開かせ、更に深くなる。


逃げようとしても思い切り腰を押さえられていて動けない。
一気に頭に血が昇ってクラクラする。

柔らかい唇と絡まる舌と優しく甘噛みしてくる歯。


こんなに気持ちいいキス初めて……



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