大好きだったあいつ


「つーか、今時の高校生は何して遊んでるわけ?」

「えっ?
カラオケ行ったり、ショッピングしたり…洋平さんの時と変わらないですよ。」


「ふーん…
その好きなやつとは遊ばないの?」

ドキッとする質問に、動揺する。

「なっ、遊ばないし!
誘ってもデートなんて思ってくれない…」

「そんなわけねーだろ。
高校生が2人で出掛けてデート以外の何物でもないだろ。」

「え、そうかな!?」

じゃあこれもデートって思ってくれてる?


「俺らぐらいになると、もうデートなんてしないで飯食ってやる事やって終わりだからな。」

ヤルコト…ヤッテ?


「…………それ…は…。
付き合ってない時に?」


「そうだな。」

「…最低。」

ムッとしたあたしに、悪い悪いと笑った。

「夢のない話ししたらダメだな。
そーなったらダメだぞー。」

こういう所が子供扱いしてるんだ。
最低って思う事に、子供だとか大人だとか関係ないはず。
そんなのが当たり前なのが大人なんておかしい。



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