大好きだったあいつ
そのままヒマワリ畑に着いて、はしゃぐあたしの後ろを着いて回る洋平さん。
まるで保護者みたい。
「ね、いい女は、こういうとこでどんな行動を取るの?」
さりげなく腕を掴んでみたが、全く反応なし。
「知らねーよ。
こんなとこ彼女と来た事ねーもん。」
「じゃあ、いつもどこ行くの?」
「だから、ホテルとか家とか飯行ったりとかだよ。」
…………。
何それ。
「そんなの楽しい?」
思いもよらなかったのか、うーん…と考え込んだ。
「楽しいとか楽しくないとか、考えないかも。」
「彼女の事好きじゃないんじゃないの?」
「…あぁ、そうかもな。」