大好きだったあいつ


感情のこもってない声に、この人は冷めてるんだと感じた。

あたしが好きっていう気持ちを教えてあげたい!

高校生のくせに、そんな事を思った。

「ねっ、写真撮りましょ!」

「撮ってあげるよ。」

そう言ってあたしのスマホを取ろうとするので、違う!と離れた。

「一緒にって事!」

「いや、俺はいいよ。」

ここで強気にいけないのが片想い。
所詮高校生。

たまにある沈黙が怖くて、ひたすらあたしは何かと喋っていた。

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