大好きだったあいつ


沈黙が続く………


「…洋平さんの好きな物食べさせて。」


「……好きな物、か…。
本当に何でもいーんだな?」


「うん。」


OK、と車に向かったので、慌てて後ろを追いかけた。


「一個教えといてやるよ。」

「え?」

車に乗り込むと、エンジンをかけながらそう言った彼に顔を上げる。


「何したい?何食べたい?の問いに、何でもいい。は言わない方がいいな。」


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