大好きだったあいつ
あたしの問いに、少しニヤッとした。
「…そうだな、そういう女はモテるから。」
……ふーん…
あたしなんて、全然まるでタイプじゃないじゃん。
少しヘコんでいると、着いた。と彼は素早くシートベルトを外して外に出た。
はっ!と外を見ると、看板には"ラーメン"の字が。
ラーメン……!?
スタスタとあたしを置いて店内に入って行く洋平さん。
中に入ると、周りは男ばかり。
暑苦しい店内は、デートで来るような場所ではなかった。