大好きだったあいつ
いや、不満に思ったらダメだ!
洋平さんの好きな物がラーメンなら、知れて良かったじゃない!
「早く座って決めな。」
手招きする洋平さんに、はい!とにっこり返事をする。
「俺ここ常連でさ。
マスターと仲いいんだよ。」
「へぇ…!
美味しそうですね。」
メニューを見ていると、いらっしゃい!と上から声がした。
「おー!洋平か!
なんだ今日は可愛い子連れて!
妹か?」
ごつい男が洋平さんの肩を掴んであたしを見ながらショッキングな発言をした。
妹!?
「妹みたいなもんかな!
今日はどっか連れてけって言うから仕方なく出掛けてるんだよ。」