大好きだったあいつ
やたら髪の毛を触りまくる勘違い
うるさく喋りまくる目立ちたがりや
リーダー的な奴に群がる取り巻き
ヤンチャぶる痛い人
16歳の男子に魅力を感じられない。
「あたしさ、洋平さんが例えあたしを好きにならなくても分かるんだ。
だってあたしですら、クラスメイトを恋愛対象から外すんだもん。
だけど、きっともし振る時はその人自体の理由で断わるから、あたしもそうやって、何がダメなのか聞いて振られたい。」
「そっか。
あたしはさ、とにかくあんまり深入りして欲しくないばっかりだから。
早いうちに手引いてね。」
ははっと冗談ぽく笑う千華に、頑張る。と笑い返す。