大好きだったあいつ
「送ってくれるの…!?」
驚いていると、不機嫌そうにうん。と言った。
「ありがとう…」
おずおずと後ろをついて行く。
五年経った今でもやっぱり洋平は大きく見えて、余裕がある。
23の時ですら、大人だった。
やっぱり最低だけど憧れずにはいられないんだとヒシヒシと感じてしまった。
「…そういえば今日女子たちが色めき立ってたけど、誰とも二次会行かなくていいの?」
「ま、可愛い子はいたよな。
でも俺としてはこっちを追いかけた方が面白いと思ったんでね。」
ふーん…
「心配になった?」
「なるわけないじゃん。」