大好きだったあいつ


ポケットの振動に気付いて携帯を取り出すと、彼からメッセージ。


お疲れ、授業中に携帯触ってんなよ〜


これだけで顔がにやけてしまう。


どうしたら特別になれる?
好きって言ったら意識してくれる?


考えた末、画面をスクロールする。


今日帰り駅で待ってる。
一緒に帰ろう。


そこから連絡はなかった。
諦めモードで駅に着いて、ぼんやり電車から降りて来た人達の波を眺めていると、後ろから思い切り頭を掴まれ、おい。と呼ばれた。




< 7 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop