大好きだったあいつ
「やり直すなんてあるわけないでしょ!
あんな男!
別れる為にあれだけ協力したのに!」
「……どうかな。」
目を細めて笑うので、鼻の穴が広がる。
「絶対です!
じゃ、さようなら!」
ふん!と再び家へ歩き出す。
何を根拠にあんな事言うんだか!
浮気現場を押さえてやり直すなんて、絶対あり得ない!
あぁ、今日は最悪!
厄日だった!
明日浩一に知らせなきゃ…
そう思いながらベッドに倒れこみ、そのまま眠りについた。
次の日、彼の笑みに負けるなんて思いもよらずに……