大好きだったあいつ
「……もう。
で?次やったら公開処刑って言った?」
「あ、うん。
なんか上司の広瀬さん?に写真撮られたから、しないって保証するって言われた。」
ほんとかなぁ…
まだ信じ切れないあたしに、沙弥は話しをすり替えてきた。
「ね、その広瀬さんって人、ほのかの元彼?」
「は?
そんなわけないじゃん。
他人だよ。」
「えー、じゃああの後何かあった?」
ワクワクした目で見てくる彼女を睨む。
「誰かさんのおかげで大変な目に合った所を助けて頂いたので、お礼はもちろん言ったけど?」
「そんな事聞きたいんじゃないって分かってるくせにぃ。」
「何もないよ。
当たり前でしょ。」