大好きだったあいつ
「あっ、そうそう。
相談がね、あってね。」
「俺に?」
こくこく、と頷くと不思議そうな顔しつつも、いいけどさ。と歩き始めた。
制服のあたしと洋平さんが歩いていると、やっぱり変に目立つ。
「勉強ちゃんとして来たのか?
学生のうちに勉強しとくと、大人になっても助かる事が多いんだぞ〜。」
大人って、あたしを子供って言いたいの?
「そんな話し洋平さんとしたくない。」
ブスッと答えると、ん?とあたしを覗き見た。