大好きだったあいつ


ぬぉぉぉぉ
ふざけんな!


あたしの隣に座った洋平さん。


「久しぶり。ほのかちゃん。」


爽やかに微笑んで来た彼に、思い切り顔が引きつった。


「ヒサシブリデス。」


「3人じゃおかしいかと思ってさ、一郎に頼んで広瀬さんも誘ってもらっちゃった!」


むしろ一郎いらないし!


謝りたいとか言いつつ、その話しには一切触れて来ない2人。
それどころか、とんでもない話題を振ってきた。

「広瀬さんって彼女いらっしゃるんですかぁ?」


やめろー!
恋愛トークするメンバーじゃないだろがー!
この色ボケ脳内お花畑女!!!


ギョッとして沙耶を見ると、任せて☆とでも言うような目であたしを見た。


洋平さんもまさかそんな話しをされるとは思ってなかったのか、一瞬固まった。


「…いないよ。
居たら俺は合コン出ないしなぁ。」


一郎が気まずそうに頭を下げた。


おーナイスな嫌味。



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