大好きだったあいつ


「全くその通りですよね!
え〜じゃあ、どんな人がタイプなんですか?」


強いな、本当にこの人……


「うーん…干渉して来ない子、かな。」


干渉して来ないか。
洋平さんらしいな。



「えっそれ、連絡しなくても怒らなかったり、誰といたか気にしたりしない子って事ですか?」


「…そうだね。」

にっこり笑った洋平さんを見て思った。


いいや違うね!
洋平さんの言う干渉しない子って、絶対あたし彼女じゃないの?とか言ったりしなくて、次の日には他人になれる女の事を言ってるね!


あーやだやだ。


とサラダにフォークを刺していると、ほのかは?という声が聞こえた。


空耳かと思い、ゆっくり顔を上げると全員の顔があたしに向けられていた。


は?何故あたしに振られたよ?





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