大好きだったあいつ



怖っ!!!


自身のこっぴどく振られた過去を思い出し、恐怖に引いていると、他の2人が勢い良く話し出した。


「いや、洋平さんカッコよすぎですって!」


「ほんと、広瀬さんの言う通りですよね!
失礼にも程がありますもん!」


えぇ、なんで絶賛してんの?
意味わかんない
あの子トラウマだよ、絶対。


「で、でもきっと勇気振り絞って来てくれたんだと思うよ?
ちょっと可哀想なんじゃ……」


そんなあたしに洋平さんが視線を向けてきた。


「……………………。」


「……………………。」



「経験でもあった?」


爆発!!!!


こいつ、本当やだ!


「はっ!?
ありませんけど!!」


勢い良く言い放つと、沙耶と一郎が驚いた顔であたしを見た。


「どうしたの?ほのか。
ムキになって…」


「別にムキになってないし!」




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