私の夜道さん!



受話器を持ったまま考え込む私。


その様子を見ていたのか、琥珀はジーーっと私の方を見ています。


(琥珀、どうしたらいい…?)


心のなかで琥珀に助けを求める。



『ね~~菜子ちゃん聞いてんのー?!ドア開けてよーーー!!』


はあ、もうこのまま無視しちゃおうか。



その時、琥珀が私の足元に。



「ん?どうしたの琥…ぅわあ!!!」


いきなり琥珀が私の胸に飛びかかり、服をグイッと思いきり引っ張られました!!


前のめりに転びそうになったので、思わずしゃがみこむ私。


「ちょ、ちょっと琥珀いきなり何するのっ……!」





……チュッ



「…………っ!?!」





あれ、目の前が、真っ黒だ……。




あれ?



ちょっと、今何が起きてるの……?






…………私、今琥珀とキス、してる???










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