私の夜道さん!



琥珀はわたしのソファに飛び乗り、丸くなって眠る体勢をとる。


「……こ、琥珀?」


名前を呼んでみたけど、琥珀はわたしの顔を見るだけで何も言葉を発しません。


そりゃそうか。
今は普通の猫なんだもんね。


わたしはベッドに寝ころび、目を閉じました。


心はわりと冷静なんだけど、頭のなかはとても活性化していて、なかなか混乱しているようです。(笑)



大きい黒猫に出会い、家に連れて帰った。


そして黒猫にキスをされて、人間の姿になって、わたしを助けてくれた……


こんな信じ難いことが起こって、とてもじゃないけど眠れません……!
< 28 / 30 >

この作品をシェア

pagetop