スイーツ男子、佐藤くん
「ま、いいけどよ。しつこい男はうざいだけだしなー。っと、完成!」
伊織くんに手渡された鏡を見ると、そこに映るのは華やかな髪型をした私。顔の横から後ろまで編み込みがされていて、後ろはお団子になっている。軽く触ってみると、硬いものに触れた。なんだろう?
「あぁ、気付いた?かんざしだよ。かんざし。美容科の実習で何本か作ったからな。それ、やるよ。」
「美容科ってハイスペックだね…ありがと、伊織くん。」
鏡で試行錯誤しながら見てみると、薄桃の桜をベースに、小さな石が何個か垂れている。可愛いけど甘すぎない。とっても好みなデザインだった。
「どうせ藤山はけーちゃんと回るんだろ?佐藤先輩は栗山先輩とだし…そして俺は増子先輩と…!」
「伊織くん、増子先輩誘ったの!?というか、私、佐藤くんと回るなんて一言も…。」
「これから誘ってくんだよ!それと!お前は絶対にけーちゃんと回れ!誘ってこい!髪の毛やってやったんだから、そのお礼として俺の命令を聞いてくれ!」
伊織くんの勢いに押され、思わず負けてしまった。
二人で、回るなんて、まるでデートじゃない…!私は熱くなった頬をパシン、と軽く叩き、スマホを手に取った。
伊織くんに手渡された鏡を見ると、そこに映るのは華やかな髪型をした私。顔の横から後ろまで編み込みがされていて、後ろはお団子になっている。軽く触ってみると、硬いものに触れた。なんだろう?
「あぁ、気付いた?かんざしだよ。かんざし。美容科の実習で何本か作ったからな。それ、やるよ。」
「美容科ってハイスペックだね…ありがと、伊織くん。」
鏡で試行錯誤しながら見てみると、薄桃の桜をベースに、小さな石が何個か垂れている。可愛いけど甘すぎない。とっても好みなデザインだった。
「どうせ藤山はけーちゃんと回るんだろ?佐藤先輩は栗山先輩とだし…そして俺は増子先輩と…!」
「伊織くん、増子先輩誘ったの!?というか、私、佐藤くんと回るなんて一言も…。」
「これから誘ってくんだよ!それと!お前は絶対にけーちゃんと回れ!誘ってこい!髪の毛やってやったんだから、そのお礼として俺の命令を聞いてくれ!」
伊織くんの勢いに押され、思わず負けてしまった。
二人で、回るなんて、まるでデートじゃない…!私は熱くなった頬をパシン、と軽く叩き、スマホを手に取った。