スイーツ男子、佐藤くん
「お、藤山ちゃん帰ってきたんやな。早速やけどご飯行こか!」

部屋に戻ると、居たのは真広先輩だけで、見渡して見ても佐藤先輩の姿はなかった。真広先輩曰く、もう行ってしまったらしい。真広先輩と一緒に長い廊下を歩いていると、突然先輩がくるりと振り向いた。

「昨日のお祭りはどうやったん?」

「!?た、楽しかったです!」

「ダウトやな。大丈夫や、チョコちんにぜーんぶ聞いとる。」

「そ、そうでしたか…。」

「あんな、実はウチもいろいろあってん。」

「伊織くんですか!?」

思わず大きな声を出してしまった。先輩は苦笑いを浮かべた。やっぱり伊織くん、頑張ったんだ…!
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