スイーツ男子、佐藤くん
「ま、多分藤山ちゃんの思っとること、合っとるで。せやかて、ウチは受けるつもりもあらへんし…。」
「な、なんでですか?伊織くん、いい人じゃないですか!」
思わず大きな声を出してしまった。私は今までの伊織くんの頑張ってるところや、先輩に対する思いだとか、そういうのを見てきた。彼の思いは分かる。それなのに、先輩は…。
「ウチな、イマイチそういう恋愛が分からへんのやて。曖昧なんよ。いおりんのことは好きやけど、それが恋愛的な意味か、それとも友愛なのか。まだ明確やあらへんのや。…まぁ、ウチが好きになるまで、いおりんが待ってくれる言うんなら、別やけどな。」
真広先輩は頬を掻きながら言った。そういうことだったんだ…と、先程の自分が恥ずかしくなる。考えもなしに、先輩に大きな声を…。
正直、先輩の言った言葉は私の胸にも響いた。確かに私も佐藤くんのことは好きだ。でも、先輩が言うように、これが恋愛的な意味でなのか、それとも友だちとして、なのか。混ざり合う二つの感情が境界線を滲むようにしていて、自分でもよく分からない。
「あんな、藤山ちゃん。ウチが言うのもおかしい話やけど、その…。」
"本当に好きな人と幸せになりーよ?"
真広先輩はそう言うと、私の目の前を駆けていってしまった。
「な、なんでですか?伊織くん、いい人じゃないですか!」
思わず大きな声を出してしまった。私は今までの伊織くんの頑張ってるところや、先輩に対する思いだとか、そういうのを見てきた。彼の思いは分かる。それなのに、先輩は…。
「ウチな、イマイチそういう恋愛が分からへんのやて。曖昧なんよ。いおりんのことは好きやけど、それが恋愛的な意味か、それとも友愛なのか。まだ明確やあらへんのや。…まぁ、ウチが好きになるまで、いおりんが待ってくれる言うんなら、別やけどな。」
真広先輩は頬を掻きながら言った。そういうことだったんだ…と、先程の自分が恥ずかしくなる。考えもなしに、先輩に大きな声を…。
正直、先輩の言った言葉は私の胸にも響いた。確かに私も佐藤くんのことは好きだ。でも、先輩が言うように、これが恋愛的な意味でなのか、それとも友だちとして、なのか。混ざり合う二つの感情が境界線を滲むようにしていて、自分でもよく分からない。
「あんな、藤山ちゃん。ウチが言うのもおかしい話やけど、その…。」
"本当に好きな人と幸せになりーよ?"
真広先輩はそう言うと、私の目の前を駆けていってしまった。