スイーツ男子、佐藤くん
自分でも己の想いに気づくことは難しくて、この答えを導き出すには長い時間を要した。
佐藤くんと出会って約四ヶ月。最初は調理室でのティータイムやおしゃべりが楽しくて、一緒にいると心が安らぐ。そんな存在だった。
だったはずなのに。
私の想いはいつからかピンク色に染まっていった。彼が女の子と話しているのを見るのが辛い、佐藤くんと話していると心臓の音がうるさい。どんどんと私の心は侵食されていってしまい、いつしか私は佐藤くんの存在がかけがえのないものになりつつあった。
佐藤先輩は私の発言に、まあ、と声を上げ、口に手を添えた。私なんかが自分の弟を好きだなんて、やっぱり、嫌だよね。と思っていると、佐藤先輩はクスクスと笑い始めた。
「やっと自分の気持ちに気付いてくれたのね。わたし、とても嬉しいわ。告白はいつするのかしら?」
「そそそ、そんな…告白だなんて…!」
告白だなんて、夢のまた夢だ。どうせ付き合うことなんて出来ないし、そもそも佐藤くんは私のことを恋愛的感情で見てくれてはいないんだもん。
…でも、あのキスは…。
もし、もしもOKされたらとても嬉しい、けど。今の友達、という関係は消えちゃうんだよね。
佐藤くんと出会って約四ヶ月。最初は調理室でのティータイムやおしゃべりが楽しくて、一緒にいると心が安らぐ。そんな存在だった。
だったはずなのに。
私の想いはいつからかピンク色に染まっていった。彼が女の子と話しているのを見るのが辛い、佐藤くんと話していると心臓の音がうるさい。どんどんと私の心は侵食されていってしまい、いつしか私は佐藤くんの存在がかけがえのないものになりつつあった。
佐藤先輩は私の発言に、まあ、と声を上げ、口に手を添えた。私なんかが自分の弟を好きだなんて、やっぱり、嫌だよね。と思っていると、佐藤先輩はクスクスと笑い始めた。
「やっと自分の気持ちに気付いてくれたのね。わたし、とても嬉しいわ。告白はいつするのかしら?」
「そそそ、そんな…告白だなんて…!」
告白だなんて、夢のまた夢だ。どうせ付き合うことなんて出来ないし、そもそも佐藤くんは私のことを恋愛的感情で見てくれてはいないんだもん。
…でも、あのキスは…。
もし、もしもOKされたらとても嬉しい、けど。今の友達、という関係は消えちゃうんだよね。