スイーツ男子、佐藤くん
その後私は、理玖とアドレスを交換してそれぞれの教室へと別れた。
教室につくと、一通のメール。早速理玖からだ。

「えーっと…"放課後遊ぼうよ?"放課後〜ほうかごー…用事、あったっけ?」

私は机の左脇にかけてある鞄から手帳を取り出し、パラパラと開いた。

今日の予定は真っ白。
佐藤くんも最近は忙しいみたいで調理部活動もしていない。
伊織君はバイトを始めるとか言っていたような…?
私は理玖に「大丈夫だよ、待ってるね」と返信した。すぐにまたスマホが鳴った。

「"迎えに行くから"か。優しいんだなぁ、理玖って。」

ふふ、と私の口からは笑みが零れた。
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