スイーツ男子、佐藤くん
栗山先輩は長身でその分足も長い。だから必然的に歩幅も違うわけで…。私は先輩の三歩後ろを急いでついて行くだけで精一杯になっていた。運動には自信があるけれど、ちょっと早いかも…。そんな私に気付いたのか、栗山先輩はいきなり目の前で立ち止まった。急な事に対応出来ず、私は先輩の広い背中にぶつかった。
「す、すみません!」
「…こちらこそすまん。少し急がせてしまったな。」
栗山先輩はそう言うとまた前を向いて歩き始めた。今度はさっきよりも幾分かゆっくりだった。
階段を降り、渡り廊下を進む。近くなる距離に比例して、私の心臓の音も周りに聞こえるんじゃないかと思うくらいうるさくなった。
目と鼻の先に調理室。そこまで来たとき、先輩は立ち止まった。
「…ここでいいか。」
「は、はい!あの、ありがとうございます!」
「礼には及ばん。…他人事のようだが…まあ、頑張れ。」
じゃあな、と言って先輩は去って行った。先輩からの応援、しかと受け取りました!
すぅー…はぁー…。
深呼吸を一回。
私は目をカッと開いて調理室のドアに手を掛けた。
「す、すみません!」
「…こちらこそすまん。少し急がせてしまったな。」
栗山先輩はそう言うとまた前を向いて歩き始めた。今度はさっきよりも幾分かゆっくりだった。
階段を降り、渡り廊下を進む。近くなる距離に比例して、私の心臓の音も周りに聞こえるんじゃないかと思うくらいうるさくなった。
目と鼻の先に調理室。そこまで来たとき、先輩は立ち止まった。
「…ここでいいか。」
「は、はい!あの、ありがとうございます!」
「礼には及ばん。…他人事のようだが…まあ、頑張れ。」
じゃあな、と言って先輩は去って行った。先輩からの応援、しかと受け取りました!
すぅー…はぁー…。
深呼吸を一回。
私は目をカッと開いて調理室のドアに手を掛けた。