スイーツ男子、佐藤くん
家に帰ってもテスト勉強をしなくちゃいけない。リビングでひたすら問題集を解いていると、目の前にアイスティーが差し出された。
え?
勢い良く前を向くと、エプロンをしながら立つ自分の弟、蛍(ほたる)がいた。
「姉ちゃん、そこ間違ってるわ。」
「え!?あ、あはは…。」
「俺の方が分かるって…大丈夫かよ。」
蛍は私の二つ下の高校一年生。私とは違う学校に通っている。ここから電車で一時間以上のところ。今日は休日だからか、珍しく家にいる。
「…昼ご飯、何がいい?」
「んー、うーん、炒飯がいいなぁ。」
「りょーかい。」
勝手に染めていた赤茶色の髪が揺れる。蛍は同年代にしては背が高く、顔も私の弟とは思えない位良い部類に入る。私とは大違い…ううん、きっと私は良いところが全部運動神経に持って行かれちゃったんだと思う。
「姉ちゃん、ペン動いてねーけど。」
「すみません!やりますやります!!」
弟に対し下手に出る私…姉としての威厳、どこに行っちゃったの!?
え?
勢い良く前を向くと、エプロンをしながら立つ自分の弟、蛍(ほたる)がいた。
「姉ちゃん、そこ間違ってるわ。」
「え!?あ、あはは…。」
「俺の方が分かるって…大丈夫かよ。」
蛍は私の二つ下の高校一年生。私とは違う学校に通っている。ここから電車で一時間以上のところ。今日は休日だからか、珍しく家にいる。
「…昼ご飯、何がいい?」
「んー、うーん、炒飯がいいなぁ。」
「りょーかい。」
勝手に染めていた赤茶色の髪が揺れる。蛍は同年代にしては背が高く、顔も私の弟とは思えない位良い部類に入る。私とは大違い…ううん、きっと私は良いところが全部運動神経に持って行かれちゃったんだと思う。
「姉ちゃん、ペン動いてねーけど。」
「すみません!やりますやります!!」
弟に対し下手に出る私…姉としての威厳、どこに行っちゃったの!?