スイーツ男子、佐藤くん
「別にさ、俺は姉ちゃんに早く帰って来て欲しい、とかそんなんじゃなく心配なの。分かる?」

「わ、分かってるよ〜…。」

「本当に?ただでさえ危なっかしいのに…こんなことなら同じ学校行っておけば良かったか?」

そう言われる自分が情けなくなってくる。そんなに頼りないかなぁ、私。

「まあいいや。とにかく遅くなる時はちゃんと連絡入れるように。何なら迎えにも行くから。」

話しながら蛍は持っていたボールをゴールへと放り投げた。無茶苦茶な体制だったけれどボールは吸い込まれるように入った。

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