スイーツ男子、佐藤くん
次の日、ついに終業式になった。終業式は午後から。今日の午前中はそう、テストの返却だ。先生も半日で返却って…大変だなぁ。
先生から返された点数は前よりもぐん、と良くなっていた。教えてもらったからだと思う。そんな気分のまま終業式もダラダラと終わらせ、私は調理室に走った。手にはテスト結果を握りしめて。
「「「せーの!」」」
3人で声を合わせてテスト用紙をテーブルに叩きつけた。
「…僕の勝ち。」
「それは最初から決まってたことだろ!でも見てよけーちゃん!俺!学年17位!」
「え?伊織くんすごい上がってる!」
ドヤ顔で見せびらかしてくる伊織くん。やっぱり増子先輩パワーか…と実感する。私も、志優先輩パワーが…、とそこまで考えて顔が熱くなる。だめだめ、思い出しちゃだめ。
「サチちゃんも頑張ったね。」
「あ、う、うん…。」
昨日の佐藤くんのあの場所を見ていたからか、心臓がバクバクと鳴る。
落ち着かなきゃ、ダメなのに。
先生から返された点数は前よりもぐん、と良くなっていた。教えてもらったからだと思う。そんな気分のまま終業式もダラダラと終わらせ、私は調理室に走った。手にはテスト結果を握りしめて。
「「「せーの!」」」
3人で声を合わせてテスト用紙をテーブルに叩きつけた。
「…僕の勝ち。」
「それは最初から決まってたことだろ!でも見てよけーちゃん!俺!学年17位!」
「え?伊織くんすごい上がってる!」
ドヤ顔で見せびらかしてくる伊織くん。やっぱり増子先輩パワーか…と実感する。私も、志優先輩パワーが…、とそこまで考えて顔が熱くなる。だめだめ、思い出しちゃだめ。
「サチちゃんも頑張ったね。」
「あ、う、うん…。」
昨日の佐藤くんのあの場所を見ていたからか、心臓がバクバクと鳴る。
落ち着かなきゃ、ダメなのに。