おにごっこ
「毎年話してるあんなちょろい話じゃないから、覚悟しろよ。」
弘人は言った。
あたしたちは
真剣に弘人の顔を見る
「おにごっこの話、
高校の同じクラスのやつに聞いた話。おれの高校の話なんだけど、
音楽室と校舎を結ぶ渡り廊下があるんだ。そこで昔 雫ちゃんっていう女の子が自殺したって話があって。なんで自殺したのかは分からない。んだけど、、、」
「「「けど??」」」
3人の声が揃った
「こーゆーありがちな話だけどこのはなしを聞いたらその日の夜。夢に出てくるんだ。」
「え??」
「巧斗、怖いよ」
「大丈夫だ俺がいる」
巧斗くんはそう言ってるけど
声が震えていた
だって、
弘人の顔がマジだったから。