ギャルとメガブス
私は重い足取りで家路を辿った。

帰宅ラッシュの満員電車で、いつものように揉みくちゃにされる。

……酷く疲れた。

まるで、二日酔いがずっと抜けないみたいだ。

もう、一刻も早く家に帰って、眠ってしまいたい。


自宅の真っ暗な玄関に立ち、私は思い出した。


「呪うよ」


思わず生唾を飲み込む。

そうだ。

あの約束は……現実なのだろうか?
< 100 / 215 >

この作品をシェア

pagetop