ギャルとメガブス
富士見が丘の駅近くへ到着した時には、既に深夜一時を回っていた。

駅前のコンビニの前には数人の人影があったけれど、それ以外は静かだ。


踏み切りに立った私は、絶望した。


昨日と同じ。


踏み切りの向こう側には、俊くんの姿があった。


「やっぱり、来てくれた」


俊くんは、満面の笑みを浮かべていた。

本当に嬉しそうに、笑っていた。
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