ギャルとメガブス
7 コーイチと俊くん
私は毎晩スクーターで出かけるようになった。
行き先は、勿論富士見が丘。
それまで三日と空けずに合コン、飲み会、デートと繰り返していた私だったが、それらも俊くんと会う時間を確保するため、全く行かなくなった。
私が急に付き合いが悪くなったので、友人たちはしきりに気持ち悪がり、男たちは徐々に離れていった。
以前の私だったら、もしそんな状況に陥ったら発狂せんばかりに焦ったことだろう。
何故ならば、友人・知り合いの数、男の数、誘いの電話やメールの数で、自分の価値を図っていたからだ。
ちやほやされればされるほど、私は自分が重要で周囲から必要とされている人間だと感じ、安心していたのだ。
しかし、今の私には何のプレッシャーにもならなかった。
別に構わない。
寂しくもない。
行き先は、勿論富士見が丘。
それまで三日と空けずに合コン、飲み会、デートと繰り返していた私だったが、それらも俊くんと会う時間を確保するため、全く行かなくなった。
私が急に付き合いが悪くなったので、友人たちはしきりに気持ち悪がり、男たちは徐々に離れていった。
以前の私だったら、もしそんな状況に陥ったら発狂せんばかりに焦ったことだろう。
何故ならば、友人・知り合いの数、男の数、誘いの電話やメールの数で、自分の価値を図っていたからだ。
ちやほやされればされるほど、私は自分が重要で周囲から必要とされている人間だと感じ、安心していたのだ。
しかし、今の私には何のプレッシャーにもならなかった。
別に構わない。
寂しくもない。